金策方法

ファクタリング悪徳業者の実態|詐欺の手口と騙されないための注意点

ビジネスの世界では「時は金なり」ということで、何をするにしてもスピードが求められます。

投資するために売掛金の回収を待っていたら、大きなビジネスチャンスを逃してしまうこともあります。

売掛金はあるのに現金がない。

そういうときの資金調達方法として、近年利用者が増えているのがファクタリングです。

その一方でファクタリングによる詐欺事件なども増えており、利用するときには慎重に行う必要があります。

ここではそんなファクタリングの基礎知識と、悪徳業者に騙されないようにするためのポイントをご紹介していきます。

このページで分かること

ファクタリングは売掛債権を買取してもらえるため、すぐにお金が必要だというときにとても助かる仕組みです。

ところが、日本で導入されてから歴史が浅く、法整備が間に合っていないのもあって、悪徳業者も多く紛れ込んでいます

格安の手数料で誘い込み、何かと理由を付けて買取金額の半額以下しか振り込んでもらえないというトラブルが相次いで発生しています。

ファクタリングを利用するときには、悪徳業者でないことを調査した上で、信頼できるファクタリング会社を利用しましょう。

ファクタリングの基礎知識

それではまず、ファクタリングの基礎知識について説明します。

ファクタリングは売掛債権を買取してもらったり、保険をかけて回収できないリスクを回避したりするためのサービスです。

例えば100万円の売掛債権があったとします。

買取型はこの売掛債権を100万円以下で買取してもらいます。

自分で回収するよりも、手元に入る現金は減りますが、売掛債権の回収を待たずに現金を手にすることができます。

保証型は取引先が倒産するなどして回収できなかったときに、保証会社が保証金を払ってくれます

経営状態が不安定な会社と取引するときに、保証型ファクタリングを活用すれば倒産による貸し倒れリスクを回避できます。

買取型ファクタリングの種類

買取型ファクタリングは2社間と3社間という2種類の方法があります。

2社間ファクタリング

  1. 売掛債権をファクタリング会社に売却
  2. ファクタリング会社による売却代金の支払い
  3. 取引先から売掛金を回収
  4. 回収した売掛金をファクタリング会社に支払い

3社間ファクタリング

  1. ファクタリングの合意
  2. 売掛債権をファクタリング会社に売却
  3. ファクタリング会社による売却代金の支払い
  4. 取引先がファクタリング会社に売掛金を支払う

2社間でのファクタリングは取引先の同意が不要で、短期間で現金を手にすることができます。

ただし、手数料が20〜30%かかりますので、本来の売掛金での利益が大幅に目減りします。

しかも、売掛金を回収できなくてもファクタリング会社へ返済を求められるケースもあります。

3社間ファクタリングの場合には、回収をファクタリング会社が行うことになるため、取引先が倒産しても返済する義務はありません。

しかも手数料は1〜5%と低く設定されています。

ただし、取引先の同意がないとできないため断られる可能性もありますし、契約するまでに時間がかかるというデメリットがあります。

悪徳ファクタリング業者の手口

ファクタリングは、まだ法規制も整っていない状況にあり、それに目をつけた悪徳業者によるトラブルが増えています。その手口についてまとめてみました。

  • 2社間ファクタリングで低い手数料で誘い込む
  • 何かと理由を付けて手数料を上げる
  • 追加で費用がかかるとして買取価格の半額以下の金額しか払わない
  • 分割での返済を勧めてくる
  • 返済ができないと脅してくる

これが悪徳ファクタリング業者の典型的な手口です。

まずは、格安な手数料で誘い込みます。

2社間ファクタリングの場合、通常は20〜30%の手数料がかかりますが、悪徳業者は5%以下の格安な手数料を提案してきます

経営者としては手数料が低いほど助かるので、ついついそのような業者の誘いに乗ってしまいます。

ところが話を進めていくうちに、いろいろと理由を付けて手数料を上げていきます。

  • 初めての利用だから
  • 売掛債権の信用が低いから

このような理由を付けて、結局20〜30%の手数料にされてしまいます。

これくらいならまだいいのですが、いざ支払いをする段階になって、手付金や保証料といった名目で費用を請求され、最終的には買取価格の半額も振り込んでもらえないなんてことがあります。

1,000万円の売掛債権が買取によって800万円になり、追加費用などで500万円以下になる。

これではとても経営が成り立ちませんよね。

となると売掛金が入金されても、大幅な赤字になってしまいます。

そうなると返済が難しくなりますが、そこで分割での返済を提案していきます。

ただし分割手数料が発生して、さらにお金を搾り取られるというわけです。

そして返済できなくなったときには、強引な取り立てが始まります

金融に詳しい人なら気づいたかもしれませんが、これは闇金業者の手口と同じで、実際に悪徳業者の多くが闇金業者も兼ねていたりします。

ファクタリングを使っているつもりが、知らないうちに闇金業者からお金を借りたのと同じ状態にあるわけです。

そうならないためには、借りる段階での注意が必要です。どのような点に注意すればいいのか詳しく見ていきましょう。

悪徳ファクタリング業者に騙されないための注意点

  • 契約書のない業者は利用しない
  • 相場よりも極端に低い手数料の場合は警戒する
  • 事務所や固定電話が実際に使われているかチェックする
  • 担当者の態度が悪いファクタリング業者は避ける

悪徳ファクタリング業者にだまされないためのポイントはこの4点です。

それぞれのポイントについて見ていきましょう。

契約書のない業者は利用しない

悪徳業者の典型的な手口としては、口約束だけで契約書を作らないということです。

紙にして残すとそれが証拠になるので、振込金額などを勝手に変更できません。

そこで「うちは契約書なんてありません」と言って、口約束だけで契約を進めていきます。

そして、その後に理由を付けて手数料を上げ、その他にも費用が発生したとして減額されます。

それを避けるためには契約書のある業者を選ぶことと、契約書の写しを受取っておくようにしてください。

相場よりも極端に低い手数料の場合は警戒する

経営者という立場ですと、手数料は少ない業者から借りたい気持ちは分かりますが、相手もリスクを負って行っているのがファクタリングです。

20〜30%の手数料がないとファクタリング会社も経営が成り立ちません。

それなのに5%程度の格安手数料を提示するのには裏があります

あまりにも低い手数料を提示された場合には、すぐに飛びつかずに警戒しましょう。

相手の素性を調べて、問題ないと確信したときだけ利用してください。

事務所や固定電話が実際に使われているかチェックする

相手の素性を調べるためには、ファクタリング会社の住所や電話番号をチェックしてください。

できればその住所まで足を運んで、会社が実在するのかをチェックしておきましょう。

マンションやアパートの1室だった場合や、空き家になっている場合はNGです。

電話番号も携帯電話しかない場合はNGです。

固定電話の番号があれば「確認したいことがある」と理由を付けて、実際に電話をかけてみましょう。

きちんと通じるようであれば問題ありませんが、担当者が出ない場合には、アリバイ会社である可能性もあります

あやしなと感じたら、電話番号もインターネットで検索しておきましょう。

担当者の態度が悪いファクタリング業者は避ける

悪徳業者の多くが闇金業者ですので、顧客対応がしっかりとできていません

このため、言葉遣いも荒く、丁寧な接客ができていません。

正規のファクタリング会社は、信用が重要であることを把握していますので、しっかりとした接客マナーが身についています。

担当者の対応が、金融系のスタッフとして相応しいものなのかを見極めるようにしましょう。

少しでも不安を感じるようなら、別のファクタリング会社を利用しましょう。

まとめ:悪徳業者に騙されたらすぐに弁護士に相談しよう

日本のファクタリングは歴史が浅く、法整備が追いついていないため、悪徳業者による被害が相次いでいます。

大手ファクタリング会社を利用しておけば問題ありませんが、少しでも手数料を抑えたいとなると、無名のファクタリング会社を使うことになります。

そのときに、きちんと見極めることが求められます。

ここでご紹介した注意点を頭に入れて業者選びを行えば、悪徳業者に騙される可能性は下がりますが、それでも相手は言葉巧みに騙してきます。

もし被害にあってしまった場合には、自分でなんとかしようとせず、金融トラブルに強い弁護士に相談して、解決してもらいましょう。