ここでは、闇金を借りたときに起こりうるトラブルの例や、安全に関係を断ち切る方法を紹介するぜ。
闇金からお金を借りてしまった人の解決策とは!?
銀行や消費者金融のカードローン審査に落ちたけど、どうしてもお金が必要だというときに、「うちなら無審査で貸しますよ」と誘われると、明らかに相手が闇金だったとしても、少しくらいなら大丈夫かなと思ってしまいますよね。
実際にそうやって闇金からお金を借りてしまい、借金地獄から抜け出せなくなってしまった人が大勢います。
ヤミ金融の貸付契約は、出資法違反であり、公序良俗(民法第90条)に違反し無効であり、更に不法原因給付(民法第708条)に該当するので法律上債務の支払義務はない。
引用元:金融庁「ヤミ金融対策マニュアル」
「完済すれば問題ない」と思っている人もいるようですが、闇金の世界はそんなに甘くはありません。
闇金の恐ろしいところは完済が難しいことと、完済しても終わらないことにあります。
ここでは闇金から借りたら、どのような状態になってしまうのか、なぜ闇金からお金を借りてはいけないのかについて詳しくご紹介していきます。
闇金だけは絶対に利用しちゃいけない!今から理由を説明するぜ!
Contents
このページで分かること

貸金業を営む場合、貸金業規制法に基づき、国(財務局)か都道府県の登録を受けなけれ
ばなりません。それにもかかわらず無登録で貸金業を営む業者は、ヤミ金融業者と呼ばれています。
闇金は違法な金利ばかりが話題になりますが、本当にこわいのは金利ではなく借金地獄から抜け出すことができないように誘い込まれることにあります。
様々な手段を使って完済させないように仕掛けてくるだけでなく、完済しても関係を維持しようとしてきます。
関係を自分で断ち切るのはほぼ不可能ですので、どんなことがあっても利用しないというのが基本的な考え方です。
それでも借りてしまってトラブルに巻き込まれた場合には、自分でなんとかしようとせずに、弁護士や司法書士に相談して解決してもらいましょう。
闇金とは

まずは闇金とはどのような金融機関なのかについて、簡単に説明していきます。
闇金は貸金業の登録をしていない金融業者のことを言います。
闇金が登録をしないのは、法律に違反した金利でお金を貸し付けているためです。
貸金業でお金を貸す場合には、金利は最大で年20%までと決められています。
ところが、闇金は10日で3〜5割の利息が発生します。
10日で3割の金利がつくことを「トサン」と呼びますが、トサンで10万円借りたとします。
10日で3割ですので3万円の利息が発生します。
闇金でお金を借りたときには、融資額からこの3万円を引かれます。
このため実際には7万円しか手元に残りません。
そして、借りた10万円を10日後までに返済しなくてはいけません。
返せない場合にはジャンプと言って、また利息の3万円だけを払います。
こんな不利な条件で誰が借りるの?と思うかもしれませんが、ブラックリストに載っていて、金融機関からお金を借りられなくなった人は、どこからも借りられないため闇金を使うことになります。
家族にバレずにお金を借りたいという人なども利用しています。
闇金業者はこのような高い利息だけが注目されがちですが、実は利息よりももっと面倒なことが待ち受けています。
闇金業者から借りた場合、どのような問題が発生するのかを次章で詳しくご紹介していきます。
闇金から借りたらどうなるの?

闇金業者からお金を借りたときに想定されるトラブルとしては、このようなものが挙げられます。
それぞれのトラブルについて説明していきます。
何かと理由を付けて利息だけを払わせ続ける
闇金の最初の手口は「完済させない」ことです。
まずは、完済させずに利息だけを払わせ続けるのが闇金の狙いですので、「返済が難しそうなら、とりあえず利息だけ払うのもかまわない」と親切に見せかけて、完済させないための誘導を行います。
業者によっては、返済日に電話に出ずに「連絡がなかったから返済無効」と言ってくることもあります。
とにかくあの手この手で、完済させずに搾り取れるだけ搾り取ろうとしてきます。
返済できなくなると強引な取り立てを行ってくる

最初は利息だけの返済をしていても、徐々にそれさえも厳しくなります。
そして返済がまったくできなくなったら、今度は強引な取り立てを行ってきます。
深夜に家までやってくることもありますし、職場や実家にまで押しかけてくることもあります。
携帯電話番号や銀行口座の買取を求めてくる業者もいます。
それらはもちろん闇金の営業に使われますが、売ってしまうと闇金の協力者という立場になってしまいます。
かといって、断ると厳しい取り立てが続いて精神的にも追い込まれてしまいます。
完済しても様々な名目で高額な費用を請求される
もし借りたお金を完済したとしても、ほとんどの場合で契約書なんてありませんので、手数料や違約金などの名目で払えないような高額な費用を請求されます。
完済してしばらくして「借金が残っている」なんて言われることもあります。
やりたい放題というような状況ですが、このようなことが普通に行われているのが闇金です。
完済したと思ってもまだ関係は終わりません。
相手はすべてを骨の髄まで搾り取ろうとしてくるのが、闇金のこわいところです。
完済後も何度もしつこく営業をかけてくる

完済後に費用を請求されなくても、そこからは定期的に闇金業者から営業の電話がかかってきます。
いいカモになるということで、情報を共有され他の闇金業者から営業されることもあります。
もちろん断ればいいのですが、それくらいで電話をかけてくるのを止めるわけがありません。
職場や自宅にまで電話をかけてくることになり、それに根負けして借りてしまうというのがよくあるパターンです。
そこからはまた、返済させないためにあれこれ仕掛けてくるというループが始まります。
闇金との関係を安全に断ち切る方法

闇金から借りたら、抜け出すことのできない借金地獄に引き込まれてしまうことは理解してもらえたかと思います。
もちろん闇金業者にもいろいろあって、比較的良好な関係を築きながら搾取し続ける業者もあります。
でも、搾取するという点に違いはありません。
このような闇金業者との関係を自力で断ち切ることはまず不可能です。
このため、闇金業者を利用してトラブルになったら、すぐに司法書士や弁護士に相談しましょう。
闇金業者も法律の専門家に対しては強く出てくることはありません。
闇金などの借金問題に関しては、30分程度の無料相談を行ってくれる弁護士もいますので、まずはそのような弁護士を頼って相談することから始めましょう。
実際に依頼をすれば、すぐに闇金業者との関係を断ち切ることができます。
ただし、弁護士や司法書士に解決を依頼するにはお金がかかります。
分割払いなども対応してもらえますが、それなりの費用がかかることも頭に入れておきましょう。
まとめ:弁護士に頼れば解決できるけど利用しないのが1番

闇金業者は親切そうな顔をして近づいてきて、資産を根こそぎ奪い取っていきます。
闇金から借りたら、ほぼ100%トラブルに巻き込まれ、自分だけでなく職場や家族にまで迷惑をかけることになります。
「少しくらいなら大丈夫」「返済できれば問題ない」と思っている人もいるようですが、それができないのが闇金のこわさです。
闇金はどんな理由があっても利用しないというのが大原則です。
弁護士や司法書士に依頼すれば解決できますが、それでも絶対に利用しないように心がけてください。